2012年3月10日土曜日

ブータン03

ブータン伝統治療院を見学させて頂きました。  ブータン医療の根幹は、チベットと中国の医療が融合して完成された                                                  標高3000メートルから5000m間に自生する135種類の野草が主に医薬として利用するそうだ。              岩、土、石などのミネラルも用いる。   しかし、なかには低地で採取される物もあり、クローブ、カルダモン、サフラン、ナツメグ他、インドでしか採取できない竹のヤニが用いられる。              三つの毒→仏教の教えではこれが病原因であると言う。 「貪欲、怒り、無知」  思い当たる事もないではないようだ。       それから世界の五つの元素(エレメンツ)、「火、水、土、空気、空間、」そして人体の五つの輪というお話を伺った。  それは1・頭頂部→感覚器官 2・喉→六つの味を司る 3・心臓→感覚器官の明瞭な意思 4・おへそ→妊娠、発達の器官 5・性器→種の保存 ということだそうだ。    そして、具体的な診断を下すためのいわば検査としては(病の原因を探す手段)「尿を見る、食事療法、脈のパルスを診る、問診、瞑想、心理的カウンセリング、静養、涼しいところで暮らす、運動する、火にあたる」その後、診断が下されたあとは瀉血、薬草湯、薬草を患部に直接スチームであてる等のセラピーを行う。                                                       ブータンの医療費は無料である。さらに西洋医療、伝統医療はこの国において対等な位置ずけなのだ。  国民は、西洋医療、伝統医療のどちらか先に、またはその両方を用い、いわゆる統合医療を受けることが可能なのである。    さて、わが国ではいったい伝統医療とはどのような評価なのだろう。  もちろん統合医療などは認可されてはいない。                        辻先生はhttp://www.sloth.gr.jp/tsuji/profile.htmlわが国医療の現状についてこう述べた。             「わが国の伝統治療(鍼灸師、漢方医など)は診断をしたら法律違反という扱いで、日本文化の治療を蔑んですらいる」      


そうして、わが国においては、統合医療すら認めらていないという現実がある。




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